2023.11.05 Sun
後日改めて伺いました。
PEDRO のライブへ伺いました。
PEDROは
今年解散したBiSHのメンバーの
アユニ・Dが
ベースボーカルを務めているバンド。
聴くようになったのが2016年。
アユニが作詞を務めた
「本当本気」という楽曲が突如
YouTubeのおすすめに出て来たのがきっかけ。
まさか紅白に出るほどになるとは。
そんな
アユニ・Dと
なんとなんとあのナンバーガールのギタリスト
田渕ひさ子さんがギターを務めているんです。
美しいことは然ることながら
めちゃくちゃカッコいいギター。
そしてドラムはヒトリエのゆーまおさん
中学生の頃聞いていたバンドのドラムが
こうして新しいグループで見れるなんて……。
そして何を隠そう
スギクボのブログタイトルはほとんど
PEDROの曲名か歌詞なのです。
あ、あと
LIVEのメインビジュアルとTシャツ
スギクボの大好きなアーティストの
”我喜屋位瑳務”さんが手がけてるんです。
最高なのです。
さてさて
LIVEはと言うと
今回のタイトルは
“後日改めて伺いました”
BiSHの解散に伴い
BiSHに専念する形で活動休止。
2年の時を経て、やっと!!
やっと復活したのです。
待ち焦がれた末のLIVE。
後ろはLIVE会場でいちばん声のでかいお兄さん
横は踊りまくるお姉さん。
スギクボも全身で音楽を楽しみたいタイプなのですごく助かる。
踊り方が被った時は思わず乾杯した。
初めてのお酒を飲みながらのLIVE。
お酒にも合う音楽。
心が踊っているのがわかる。
アユニの歌詞は何故だか心に刺さる。
共感とかそういうんじゃなくて
小説を読んでいてその主人公と同じ感情になる感覚。
有難いことに
心が崩れたりどん底に落ち込んだり
そんなことは中々無いのだけれど
心がカラになる事がある
朝のコーヒーが飲めてないだとか
お洒落な服を着れていないだとか
月イチの贅沢な食事ができていないだとか
前髪の調子が悪いだとか
観葉植物が枯れただとか
靴下の片一方が迷子だとか
素敵なアートに触れていないだとか
そんな事の積み重ねで
心がカラになる。
そんな時に聴くと満たされるし
丁寧な暮らしが出来ていないことに気付けるのです。
そんな優しくてふくよかな歌詞に
鋭すぎるギターを刺してくるのが
田渕ひさ子さん。
鋭すぎてたまに
皆が彼女を見ている瞬間がある。
歓声を上げてしまう程のテクニック。
ひさ子さん愛用のジャズマスター特有の
芳醇で芳ばしい音から
鉄鉄しく暴れ回るサウンド。
LIVE終盤の”雪の街”では
何秒、いや、何分かき鳴らしたのだろう。
エレキギター触ったことある方なら分かると思う
あの1本1本の弦の重み。
あれをあの細い腕であんなに
迫力のあるサウンドを鳴らせるものなのか。
流石、日本が誇る女性ギタリスト。
それを支える縁の下のドラム。
ゆーまおさん。
活動休止前は別の方で
現役大学生の初々しいドラム。
それから打って変わってプロ中のプロ。
有名どころで言うと
adoの”踊”のドラムを手がけているお方。
やっぱりドラムがしっかりしていると
奥行きが出るというか
完成度が一気に出る。
素晴らしいスリーピースバンド。
とても良い夜。秋。
日々こうして日々を紡いで踏みしめながら噛みしめながら抱きながら生きていられるのは
音楽のおかげ。
また
心がカラになったら
あの日、秋の煌めいた時間をお守りに
丁寧な暮らしを。