rosso

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2023.04.24 Mon

溶けた月


素敵な本に出会いました。


「小出版レーベルのブックコレクション」

 

個人、小出版レーベルで制作された出版物の中で、
印刷・製本・デザインに独自性を持つものの
その仕様や制作のプロセスとビジュアルが
詰め込まれている宝箱のような本です。


本という媒体がデジタル思考、ミニマリスト思考、SDGsの波で衰退して行く中で

それでも尚、物体としての価値を
改めて感じさせてくれる。


本が衰退しているのを尻目に
出版社が出しているものだけではなく

個人が自主制作しているZINEとよばれる雑誌を
利益関係なく表現として出している。


何故本という物体でなくてはいけないのか

目で見るものだけではなく
手で触れることの重要さ

紙の質感、もしくは紙ですらないモノが
制作者のこだわりであり

伝えたいものであるということに
魅力を感じるんです。


この本の中には
予算と販売価格も掲載されているんですが
まるで利がないものばかりで
お金儲けで作っている訳ではなくて

ただ私たちのこだわりを見てくれ!!

っていう姿勢がビシビシ伝わってきます。


 

 

 

そしてrossoでも
美容学生に向けての
企業説明会があったので
ZINEの制作をしました。


制作は2度目になるのですが
今回はZINEの為に撮影を行いました。

ヘアーは前田さん
衣装とメイクは大野
撮影はスギクボ
たまにウズウズしきって撮影に参加する松井さん

の4人で作りました。


最初はバラバラだったイメージも
ひとつのきっかけで意識が合致して
決まった時は完全にキマリました。笑


これが整うってやつか。


この撮影はかなり気に入っていて
個人的には月夜をイメージしたんですが、


キャラメルマンデーというお菓子屋さんの
ブランドコンセプトに

 

 

 

 

 

 

 

というのがありまして

三日月の形の理由が
満月が少しづつ溶けだしているって
素敵すぎません?


因みにここの
ダブルキャラメルムーンってお菓子めちゃめちゃ美味しいので是非食べて頂きたいのですが、

このブランドコンセプト素敵だなあと思ったのと

暗い空間で黄色い衣装、

月が太陽に照らされて輝いてる

っていうイメージで撮りました。

 

 

 

雲が月にかかっているイメージや月の満ち欠け



イメージ通りめちゃめちゃ良い写真が撮れました。


あと、
紙もこだわっていて
松井さんと紙のショールームに行って
実際に触れてみて決めました。


紙にも一つ一つ個性があって

厚み、凸凹の有無、透明度、光沢度、
触り心地、インクが滲むか滲まないか、
色の彩度。


色んな点で譲れないものが合って
長考した末
なんとか決めきれました。

 

 

 

 

決めたあとも
上手くインクが乗らなかったり
プリンターが調子悪くなったりと
紆余曲折ありましたが、

美容学生のみんなに
めっちゃいいですね!とか
冊子見て来ました!とか
嬉しい言葉を沢山いただけて報われました……。


是非お店にも足を運んでいただいて
お店の魅力を感じて頂きたいです。


ホームページのトップ映像も
ZINE撮影の映像が流れていますので
是非見てみてください!!

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